ContextCaptureユーザーガイド

ContextCapture Engine

ContextCapture EngineはContextCaptureのワーカーモジュールです。Engineは、ユーザーが操作することなく、バックグラウンドで稼働します。手の空いたEngineは、ジョブキューの未処理ジョブを、ジョブの優先順位と指示された順番に従って処理していきます。ジョブは通常空間参照か3Dリコンストラクションであり、さまざまなアルゴリズムを用いています(キーポイント抽出、自動タイポイントマッチング、バンドル調整、高密度画像マッチング、ロバスト性の高い3Dリコンストラクション、シームレスなテクスチャマッピング、テクスチャアトラスパッキング、レベルオブディティール生成など)。

ContextCapture Engineは、GPUによる汎目的計算(GPGPU: General Purpose Computation on Graphics Processing Units)を使用しており、1個のEngineでシングルGPUを使います。

Engineの起動/終了

ContextCapture Engineのデスクトップショートカットをクリックしてエンジンを起動します。

ContextCapture Engineウィンドウ

ContextCapture Engineを起動すると、「ContextCaptureの設定」で設定したジョブキューディレクトリ内のジョブを自動的に処理します(「インストールとレジストレーション」を参照)。

ContextCapture Engineを終了するには、画面右上のバツ印で閉じます。処理途中だったジョブは、ジョブキューに戻されます。そのジョブは保留となり、元の優先順位でContextCapture Engineの処理待ちになります。

ContextCapture Engineを特定の処理に特化させる操作

標準では、ContextCapture Engineは、空中三角測量リコンストラクションの両方を処理します。

コンピュータクラスタでは、特定のタイプのジョブの処理にEngineを特化させると有用な場合があります。

ContextCapture Engineを特定の処理に特化させるには、次のコマンドでEngineを起動します。

  • 空中三角測量専用のEngineにするには:
    CCEngine --type AT
  • タイル生成/ラスター生成専用のEngineにするには:
     CCEngine --type "TileProduction
    RasterProduction"

スレッド数の制限

ContextCapture Engineを実行する並行スレッドの最大数を制限するには、環境変数CC_MAX_THREADSを設定します。

この設定は高度ですが、同じPCで稼働中の他のアプリケーションの処理速度を維持する場合に有用です(同じPCにContextCapture Masterモジュールも入っているので、Masterのために1コア残しておきたい場合など)。

制限事項

リモートデスクトップ接続

ContextCapture Engineは、Microsoftリモートデスクトップ接続には対応していません。ハードウェアアクセラレーションが無効になるためです。しかし、VNCは使用可能です。また、TeamViewerなどのリモートアクセスのソフトウェアも使用可能です。

Windowsセッション

ContextCapture Engine稼働中にWindowsユーザーを変更すると、ユーザーが非接続になったときにハードウェアアクセラレーションが無効になり、処理が失敗する可能性があります。